AIがAIを売る時代へ?営業DXの専門家が語る3つのAIツール活用術

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最終更新日:2025年11月27日 12:02(木) JST
執筆者:オウンドメディア編集部
監修者:AIマーケティング事業責任者
読了時間:約7分

AIが営業活動を自動化する未来とは?

AIを活用することで、営業資料の作成から顧客フォローまでを自動化し、持続的な成果を生み出すエコシステムを構築することが可能になります。

今回は、ビジネスの最前線でAI活用を推進する中野里佳穂さんに、同氏が手掛ける画期的な「3つのAIパック」について、そのビジョンと具体的な活用法を伺いました。

――本日はよろしくお願いします。まず、今回のプロジェクトにおける最終的なゴールについてお聞かせください。一般的にLP(ランディングページ)作成が目的となりがちですが。

中野さん: LP作成は一つの通過点に過ぎません。私たちが目指す究極のゴールは、AIがAIを売る状態を自動的に構築し、維持することです。そのためには、営業時に見せられる商品説明資料やデモ動画、ウェビナー動画、FAQ、チャットボットといった、ありとあらゆる資料を「先手先手」で準備する必要があります。

――なぜ、そこまで多くの資料を準備する必要があるのでしょうか?

中野さん: 現代では「制作コストがゼロに近づいている」からです。だからこそ、資料は積極的に作り、お客様に届けるべきだと考えています。顧客が購入後に必要とするサポート資料やFAQ、チャットボットは、もはや必須と言えるでしょう。

このように、単一の成果物を作るのではなく、営業プロセス全体を自動化する仕組みこそが、これからのビジネスに求められる視点だと言えそうです。

従来の営業手法をどう評価していますか?

各営業手法には向き不向きがあり、特に地方の小規模法人においては、人脈を活かした「紹介営業」が最も効果的です。

――様々な営業手法がありますが、中野さんはどのように比較・評価されているのでしょうか?

中野さん: テレアポ、展示会、訪問営業など、それぞれの特性を評価した「星取表」という概念で考えています。その中で最強なのは、やはり「紹介営業」です。特に地方の単価の安い小規模法人にとっては、後ほど説明する「名刺フォローAI」を利用した紹介営業が最適だと考えています。展示会は大規模法人には有効ですが、地方の企業にはハードルが高いですからね。

――なるほど。高額な商品ほど、人の紹介が重要になるという側面もありますね。

中野さん: その通りです。自分たちのビジネスモデルやターゲット顧客に最適な営業手法を客観的に見極めることが、成功の鍵を握ります。

自社の状況に合わせて営業戦略を最適化することの重要性が、この「星取表」という考え方から見えてきます。

成果を生む3つのAIツールの具体的な機能

「名刺フォロー」「既存顧客フォロー」「メール一時返信」という3つのAIツールを組み合わせることで、人脈の最大活用と業務効率化を同時に実現します。

工数・コストを劇的に改善する「名刺フォローAI」

――では、具体的なツールについて伺います。まず「名刺フォローAI」とは、どのようなものでしょうか?

中野さん: 皆さんが交換した名刺のうち、継続的にやり取りしているのは何割でしょうか?ほとんどの場合、90%はフォローされずに終わってしまいます。この「死んだ名刺」の人脈を、AIが5年から10年間、温め続けてくれるのです。もし、その90%のリストから今と同じだけの売上が上がったら…売上が2倍になる可能性を秘めています。

――それは驚異的ですね。コスト面はいかがですか?

中野さん: このサービスは、換算すると「時給30円」ほどで利用できます。名刺交換直後に「私のAI秘書から連絡が届きますよ」と伝えれば会話のネタにもなりますし、その場でサービスの魅力も伝えられます。これは「人生が変わるほどのコストパフォーマンス」だと自負しています。

精度・体験を向上させる「既存顧客・メールフォローAI」

――他の2つのツールについても教えてください。

中野さん: 2つ目は「既存顧客フォローAI」です。これは単なるメルマガ配信システムではありません。顧客リストの情報に加え、AIが事業内容や趣味、創業年月日まで自動で補足します。その情報に基づき「創業10周年おめでとうございます!」といったパーソナルなメールを自動送信できるのです。顧客との関係性を深める強力なツールになります。

――まさに、顧客一人ひとりに寄り添うフォローですね。3つ目は何でしょうか?

中野さん: 最後は「メール一時返信AI」です。これは、あなた専属の秘書のような役割を担います。AIがメールの内容を判断し、問い合わせには自動で一次返信を、対応が必要なものにはチャットでリマインドしてくれます。「AIの私です」と明示することで信頼も得やすく、重要なメールを見逃すリスクを劇的に減らせます。

これらのAIツールは、これまで人間が物理的に対応しきれなかった領域をカバーし、より質の高い顧客体験を提供するための基盤となるのかもしれません。

今後の方向性

これら3つのAIツールは、単なるコスト削減ツールではなく、新たなビジネスの形を創造する未来への投資と捉えるべきです。

――これらのツールを導入する際の費用対効果について、どうお考えですか?

中野さん: 3つのAIパックは、それぞれが月額3万円、合計で月額9万円で利用できます。年に1件でもサービスを受注できれば、十分に元が取れる計算です。捨てていた9割のリストが復活し、AIが長期にわたってフォローし、返信があれば漏れなく通知してくれる。この仕組みは、新たなビジネスチャンスを創出します。

――まさに未来への投資ですね。

中野さん: はい。単に業務を効率化するだけでなく、ビジネスのあり方そのものを変革するポテンシャルを秘めていると考えています。

短期的なコストだけでなく、長期的な事業成長の観点から導入を検討することが、AI活用の成否を分けるポイントになりそうです。

まとめ

今回お話を伺った3つのAIパックは、営業活動における人脈活用と顧客フォローを自動化し、ビジネスを新たなステージへと導く可能性を秘めています。

――最後に、この記事を読む方々へメッセージをお願いします。

中野さん: 私たちが提唱する「AIがAIを売る」というビジョンは、もはや遠い未来の話ではありません。AIは私たちのビジネスを劇的に変革し、より効率的で人間らしい働き方を実現してくれます。皆さんのビジネスも、これらのAIツールと共に、新たな地平を切り拓いてみませんか?

中野さんの言葉からは、AIが単なるツールではなく、ビジネスの成長を共に支えるパートナーとなり得る未来が鮮明に浮かび上がってきました。

執筆者:株式会社ライトアップ 西村果林

社会人3年目。AIサービスの企画・運営を担当し、「ハチドリHR」「つばめりード」の開発に携わっています。
SaaSチームのリーダーとして、技術と現場運用の両方をつなぐ役割を担い、外部エンジニアとの調整、機能設計、社内の自動化構築を進めています。

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西村

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社会人3年目。 AIサービスの企画・運営を担当し、「ハチドリHR」「つばめりード」の開発に携わっています。 SaaSチームのリーダーとして、 技術と現場運用の両方をつなぐ役割を担い、 外部エンジニアとの調整、機能設計、社内の自動化構築を進めています。 主な領域は以下の4つ。 ・AIサービスの企画・改善 ・開発チームとの連携/ディレクション ・業務効率化のワークフロー設計 ・導入企業のサポート “使いやすく、確実に成果につながるAI”を軸に、中小企業の業務改善・採用DXを推進しています。

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