営業を“AIの同僚”に任せる時代へ

読了時間: 9分

フォーム営業を再定義する「つばメリード」の挑戦

【登場人物紹介】
白石 崇(Taka)
株式会社ライトアップ代表取締役。AIを活用した営業・採用・マーケティング支援事業を展開。営業現場の「非効率」をテクノロジーで根こそぎ解消するのが信条。

小松 咲
CS担当。「つばメリード」の開発・運用を担当。顧客のリアルな声を拾い上げ、プロダクトの“地に足のついた進化”を支えている。


「営業できる人がいない」——実は“問い合わせがない”のが原因?

小松:中小企業の方から「営業できる人がいない」とよく相談されるんです。
白石:それ、逆なんですよ。営業できる人がいないんじゃなくて、“営業する機会”がない。つまり、新規の問い合わせが少ないから人が育たない。
小松:ああ、確かに…。案件がなければ経験も積めないですもんね。
白石:そう。営業って恋愛と一緒で、10人と付き合ってやっと分かる(笑)。1人もアプローチできない環境では、スキルが育つわけないんです。

小松:なるほど。“卵が先か、鶏が先か”の問題ですね。
白石:そう。だから僕らはまず“卵”——つまり新規問い合わせを増やす仕組みをAIで作ろうとしてるわけです。


王道はやっぱり「紹介」そして「フォーム営業」

小松:紹介営業って、やっぱり強いんですね。
白石:ビジネス書にも全部書いてある(笑)。でも実際は、紹介をもらえる関係を築くのが難しい。だから、紹介以外の柱として“フォーム営業”をやるべきなんです。

小松:フォーム営業って、正直ちょっと古い印象もありました。
白石:いや、むしろAI時代に最適化されて再ブレイクしてる。どのAIに聞いても「営業手法で最も費用対効果が高いのはフォーム営業です」って答えるはず(笑)。


反応率10倍の秘密は「商品力 × 文章力 × 信頼」

白石:フォーム営業の平均反応率は0.3%。つまり、1,000通送って3件返ってくるレベル。でも——
1️⃣ 商品の魅力
2️⃣ 文章(現行)のわかりやすさ
3️⃣ 会社の信頼性
この3つを揃えたら、反応率は10倍になります。

小松:ブランド力はすぐ変えられないけど、文章で商品の魅力を伝える工夫はできますね。
白石:そう。文章はAIにもサポートさせつつ、ABテストを何千通単位で回す。営業は“感覚”じゃなく“確率”のゲームですからね。


「到達率100%」のこだわり

——“送った気になってる営業”を卒業しよう

白石:実は多くのフォーム営業ツールって、到達率20〜30%なんです。
小松:半分以上が届いてない…それは怖いですね。
白石:そう。つまり“送った気になってる営業”が多すぎる(笑)。

白石:「つばメリード」では、AIが送信画面をすべて録画・分析して、実際にフォームが開かれたかまでチェック。到達率は実質100%。
小松:他ツールの3〜5倍の価値ですね。
白石:そう。“数打ちゃ当たる”ではなく、“確実に届く”を積み上げる。それが結果的にスピードを生むんですよ。


「お任せAI配信」——1日3アポを自動で作るAI営業マン

小松:お任せ機能って、どんなことをしてくれるんですか?
白石:一言で言うと、“AI営業アシスタント”。AIが最適な企業リストを作って、最適なタイミングで自動配信。ユーザーは「1日3件アポがほしい」と設定するだけ。
小松:まるでAI営業マンですね。
白石:そう。しかも月5分の設定で、人件費ゼロ。24時間365日働く。ブラック企業どころか“超ホワイトAI”です(笑)。


「AIの1日は、人間の1万時間」

——経営者に伝えたい“時間の再設計”

白石:人が1日働けるのは12時間くらい。でもAIなら、1日1万時間働ける。
小松:1万時間! つまり会社の稼働時間が1000倍になる…。
白石:そう。AIと人が一緒に働けば、“やりたかったけど時間が足りない”を解決できる。営業だけじゃなく、採用や広報にも応用できます。
小松:AIを「同僚」として扱うイメージですね。
白石:そう。“AIに何をさせるか”を考えることが、これからのマネジメントなんですよ。


最後に:AIと人が一緒に働くチームを作ろう

“AIが人の仕事を奪う”じゃなくて、
“AIが人の時間を増やす”。

AIの1日は1万時間。
AIを「ツール」ではなく「チームの一員」として迎え入れる企業が、次の時代の営業を変えていく。


🗣️ 白石さんの印象的な一言

「AI社員を雇えば、会社の1日は1万時間になる」

AI西村

AI西村

社会人3年目。AIサービスの企画・運営を担当し、中小企業の業務改善に取り組んでいます。座右の銘は「腹が減っては戦はできぬ」。趣味は美術館巡り。

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