AIで高品質なチラシは作れる?Gemini「思考モード」の実力とは

読了時間: 14分

最終更新日:2025年12月3日 20:09(水) JST
執筆者:オウンドメディア編集部
監修者:AIマーケティング事業責任者
読了時間:約7分

AIはチラシ作成の新たな標準となるか?

はい、特定のAIツール、特にGeminiの「思考モード」を活用することで、デザインの専門知識がなくとも高品質なチラシ作成が可能になりつつあります。

インタビュアー:本日は、社内のAI活用サークルに伺いました。主宰の西村さん、まずこのサークルの目的について教えていただけますか?

西村さん:はい。このサークルは、メンバーが主体的にAIツールを使いこなし、実務に活かすことを目指しています。今回は「担当サービスの究極のチラシを作成する」というテーマで、各々が作成したものを持ち寄り、有力なAIツールの検証も行います。

インタビュアー:非常に実践的なテーマですね。なぜ今、チラシ作成なのでしょうか?

西村さん:提案資料やLP(ランディングページ)の作成はAIによる自動化が進んできましたが、チラシ作成はまだ手動の部分が多いのが現状です。実際に社員からも「チラシを簡単に作れるAIはないか」という声が多く寄せられていました。そこで、このサークルでAIの可能性を探求したいと考えたのです。

このように、現場の具体的なニーズがAI活用の直接的な動機となっているようです。

具体的なAIツールの活用成果とは?

Geminiの「思考モード」は日本語精度が高くデザイン指定なしで高品質なチラシを生成し、NotebookLMは提案資料やインフォグラフィックでプロ級の仕上がりを見せました。

Gemini「思考モード」がもたらしたブレークスルー

インタビュアー:早速ですが、小松さんはGeminiを使ってチラシを作成されたそうですね。どのような結果になりましたか?

小松さん:はい。Geminiには「高速モード」と「思考モード」があるのですが、両方で試しました。高速モードでは日本語が文字化けしてしまい上手くいきませんでしたが、「思考モード」で生成したところ、日本語の精度が非常に高くて驚きました。デザインの指示は一切していないのですが、かなり質の高いものが出来上がりました。

西村さん:ええ、思考モードが鍵ですね。デザインを細かく指定せずとも、このクオリティは素晴らしいです。私自身も検証する中で、Geminiの「思考モード」と、特定のプロンプト生成ツールを組み合わせることで、QRコードや写真まで取り込んだチラシが作成できることを発見しました。これは非常に有力な手法だと感じています。

NotebookLMによる提案資料の高度化

インタビュアー:続いて、秋葉さんは提案資料の作成に挑戦されたと伺いました。

秋葉さん:はい。まず大元の資料をAIで作り、それを他のAIに渡して改善を指示するという方法を試しました。複数のAIツールを試した結果、特にNotebookLMの日本語精度とデザイン品質の高さには目を見張るものがありました。

西村さん:本当にそうですね。特定のIT企業のツール、特にNotebookLMは日本語の表現やデザインが洗練されています。今回は、担当サービスの提案資料や議事録のテキストデータをNotebookLMにアップロードし、インフォグラフィックを生成するワークショップも実施しました。

秋葉さん:サークルに参加すると、普段の業務では追い切れない最新情報に触れられるのが大きなメリットです。実際に手を動かすことで、各AIツールの得意・不得意が実感できました。プロンプト一つでデザインが大きく変わるのも面白い発見でしたね。

ツールの特性を理解し、適切なモードや組み合わせを見つけることが、成果を最大化する鍵と言えるでしょう。

AIサークルの活動が目指す未来

多人数で最新情報を検証する場を提供し、多忙な業務の中でもAI活用を「習慣化」できる環境を目指しています。

インタビュアー:今回の活動を終えて、参加者の皆さんからはどのような声が上がりましたか?

西村さん:私自身の気づきとしては、AIの進化は非常に速いため「過去にできなかったことも、もう一度試してみるべきだ」ということです。1ヶ月前に不可能だったことが、今日には可能になっているかもしれません。

杉山さん:まさに同感です。特にGeminiの「思考モード」を使ったチラシ作成は、実務導入へのハードルを大きく下げてくれたと感じます。話を聞くだけでなく、実際に手を動かしたからこそ得られた知見でした。

インタビュアー:素晴らしいですね。最後に、このサークルの今後の展望についてお聞かせください。

西村さん:はい。参加者には、ここで得た発見をぜひ自分のチームに持ち帰って共有してほしいです。そしてこのサークルを、AIに関する知見を「習慣づける」場にしたいと考えています。「毎週水曜に30分参加すれば、最先端の情報に触れられる」そんな場所にしていきたいですね。自学自習は大切ですが、継続は難しい。この場が、その一助となれば嬉しいです。

個人の探求と組織的な共有が、AI活用の定着を加速させる原動力となりそうです。

総括:AI活用で変わるクリエイティブ業務

AIツールの進化は目覚ましく、これまで専門知識が必要だったチラシ作成などの業務が、誰でも手軽に高品質なアウトプットを出せる時代へと移行しつつあります。

インタビュアー:本日はありがとうございました。AIツールの進化の速さと、それを積極的に活用しようとする皆さんの熱意に感銘を受けました。「1ヶ月前にできなかったことも、もう一度試す価値がある」という言葉が特に印象的です。

西村さん:こちらこそ、ありがとうございました。来週もまた新しいテーマで開催しますので、ぜひお待ちしています。

今回の取材を通して、AIが私たちの働き方を根本から変えようとしている最前線を垣間見ることができました。専門家でなくともクリエイティブな業務に挑戦できる未来は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。


執筆者:株式会社ライトアップ 西村果林

社会人3年目。AIサービスの企画・運営を担当し、「ハチドリHR」「つばめりード」の開発に携わっています。
SaaSチームのリーダーとして、技術と現場運用の両方をつなぐ役割を担い、外部エンジニアとの調整、機能設計、社内の自動化構築を進めています。

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社会人3年目。 AIサービスの企画・運営を担当し、「ハチドリHR」「つばめりード」の開発に携わっています。 SaaSチームのリーダーとして、 技術と現場運用の両方をつなぐ役割を担い、 外部エンジニアとの調整、機能設計、社内の自動化構築を進めています。 主な領域は以下の4つ。 ・AIサービスの企画・改善 ・開発チームとの連携/ディレクション ・業務効率化のワークフロー設計 ・導入企業のサポート “使いやすく、確実に成果につながるAI”を軸に、中小企業の業務改善・採用DXを推進しています。

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